こんにちは、水尻です。
農園支援プロジェクト「みんなで育てるカカオの森プロジェクト」のレポート第7弾は、組合の乾燥や選別の工程についてお話いたします。
前回のReport.6では、カカオの発酵の様子をご紹介いたしましたが、施設内には発酵の他に乾燥や選別する場所があります。
木箱で発酵されたカカオ豆は一輪車でビニールハウス内の乾燥部屋に運ばれていきます。
ビニールハウス内で乾燥させることで、雨でも暑く、温度を一定にできるメリットがあります。運ぶ体験をしましたが、約20㎏のカカオ豆が入った一輪車は不安定で前に進むので精一杯でした。 組合の方も私が運ぶ様子をみて倒さないかそわそわしてました…! 発酵後のカカオ豆は水分を多く含んでいるため15日間かけて、水分値4~7%まで落とします。そうすることで、貯蔵や輸送中におけるカビの増殖を防ぐことができます。 豆の乾燥を均一化するために、「ラボ」と呼ばれる長い木製の道具を使って、一日に5回ほどならします。マルコは、軽々しく動かしていますが実際に体験してみて、左右に動かすのすら重い作業でした。
地面ではなく、高床で乾燥することにもメリットがあります!
豆全体に空気と触れ合い均一な乾燥ができたり、乾燥日数が減り生産性が高くなったりと様々です。
写真は日ごとにカットしたカカオ豆で、左に進むほど内側まで黒く乾燥しているのが分かるかと思います。
カカオの乾燥部屋の他に、WINAKで販売しているグアユサの乾燥部屋もありました。辺り一面グアユサでいっぱいです。
乾燥を終えたカカオ豆は、麻袋に入れて出荷する流れです。 ですがWINAKでは、麻袋に詰める前に選別作業をおこないます。 以前は主流であった麻袋が品質向上管理のため密閉のポリ袋に替わるそうです。
選別をすることで、品質の高い豆を管理できます。カカオを三種類の大きさに分けており、質の悪いものや小さい豆はWINAKでは使用しません。
最近は、機械より手作業で豆を分けることが多いそうです。手作業だと目視で明確に分けることができます。大きさだけでなくカッティングマシンを用いて、中の状態も確認します。
↓このように上から一気に押してカットするのがコツ、同行した田口が挑戦、、、 果たしてどうか、、、
↓
上手くできました!!
豆の中身が茶色ほど良く、渋味がないものが良い豆です。
現場を体験してみて、力仕事が多く大変だなと思いました。 ですがWINAKの人たちは顔色一つ変えず黙々と作業しています。 日々、カカオと向き合っているから豆の状態ややり方など判断できる姿がさすがカカオのプロだなと思いました^^